2017.11.20 Mon.

写真劇「昏いエロス」展

2017年11月21日(火)〜12月3日(日)
12:00〜20:00(最終日は17:00まで)月曜定休日

この度の展示は「写真劇」です。
原案は上田秋成の『雨月物語』の短編「蛇性の婬」。吉野、熊野、新宮を舞台に、蛇神とその蛇神に魅入られた男の怪異なドラマ……。
撮影・演出は、タドトモコ。心の奥底に潜む昏いエロスを一人二役で体現するのは俳優、鈴木こう。作品をより深みに連れて行く額装は、熊野在住の南 秀明。三人の業(三業)が一つになった新しい写真の世界をご高覧お願いします。

profile

タドトモコ
大阪府守口市生まれ。
2007年頃に持っていた一眼レフカメラを使いこなせるよう地元熊野の写真教室に通う。以後、銀塩フィルムに魅了され自己表現すべく深く活動する。第一次産業に従事する青年たちを撮った、個展「青年@紀伊半島」。グループ展「ペンスケッチ展」「MOMO BEATS」その他。
熊野のフィルムLOVER。新宮市在住。

鈴木こう
1972年、東京生まれ。
1997年、渡仏。1年間ブルゴーニュ地方ディジョンのフランス語学校で学ぶ。最上級免状取得。
1998年、パリはシャンゼリゼのど真ん中、「ロン・ポワン劇場」付属演劇学校で1年間、演技を学ぶ。
1999年、リュック・ベッソン脚本・制作総指揮の「タクシー2」にヤクザの若親分「カタノ」役で出演。映画出演は後にも先にもこれっきり。
2002年、大阪の劇団「南河内万歳一座」に入団。
2005年、劇団と並行して、シンガーソングライター三上ゆうへいと音楽デュオ「サラバ楽団」を立ち上げ。
2008年、唯一のアルバム「 祝福 」発表。
2009年、劇団を退団。
2011年5月1日、白血病のため、三上ゆうへい逝去。享年36歳。
ソロ活動を試みるも上手く行かず。

若き日に夢見たことはひとつも実らず。しかし様々な経験が、様々な仕事につながる。
現在、「国立文楽劇場」楽屋事務所勤務のかたわら、ある時は依頼に応じ、ある時は必要に迫られ、イベント司会、ナレーション、朗読のギター伴奏などの他、英語およびフランス語の通訳、翻訳。写真のモデルは今回が初めて。
 
モットー「自分が何者であるか、自分からは決めない。」

南 秀明
奈良県吉野郡出身。
宮崎県て矢澤金太郎氏に師事。
平成10年熊野市山間部の神川町に移り住み「工房 南」を始める。
平成28年伊勢志摩サミットにおいて、本会議場でのペン皿、首脳婦人会の際のテーブルと椅子を製作。

※衣装着付けは萩原真理(萩原きもの総合学院)